スウェーデンのある鉱山から取れた鉱石から得られた鋼が錆びにくいことに気がつき、それを分析したところクロムを多く含むことに気がつき、それを再現したものが最初のステンレス鋼である。
ステンレス鋼は、含有するクロムが空気中で酸素と結合して表面に不動態皮膜をつくるため錆びにくい。このため、メッキや塗装をしなくても良く、屋外や湿気のある場所、化学薬品を扱う機械器具、厨房設備で用いられる。また、構造物や鉄道車両の外面、部品に用いられる。第二次大戦中には、錆びにくさから軍刀(特に海軍)の刀身に用いられた事もあった。
ステンレス鋼は鉄に比べはるかに酸化されにくい(電位が高いという)ので普通の鋼と接続すると電蝕を起こす。ステンレスの流しに空き缶やヘヤピンをおくと極端に錆びるのはこのせいである。電気温水器はステンレスであるから鉄管で接続すると約10年で鉄管が破裂する。
また、鋼鉄に比べて引張り強度が高く、また伸びが大きいため機械加工性がよい。
ステンレス鋼は、その金属組織により主にマルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト系に大分される。この内、フェライト系およびマルテンサイト系のステンレス鋼は一般に鉄-クロム合金であり、オーステナイト系ステンレス鋼は鉄-クロム-ニッケル合金である。また、この他にオーステナイトとフェライトの二相組織を持つ二相ステンレス鋼や、析出硬化を利用して強度の向上を図った析出硬化形ステンレス鋼がある。ステンレス鋼として最も代表的なものは、オーステナイト系の18%クロム8%ニッケル(18-8)ステンレス鋼である。
以上 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
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